Q「いつも部屋のどこかに物が置き放しで、家が片付きません。
収納スペースはある程度あるのですが、持ち物も多く、うまく活用できず…。
収納のコツや片付けの方法を教えてください」(沖縄市・Aさん)

収納のお悩みは、全国でも一番多いかもしれません。
ご相談者の共通点は、どう暮らしたいのですか?とお聞きしても
「スッキリしたい」としか答えられないこと。
お部屋の具体的なイメージができていないのです。皆さんはいかがですか?
まずは、どんな暮らしがしたいのか、徹底的に書き出します。
目指す住環境に対して、いまの住まいの問題点は何なのか?
これを明確にしないから片付かないのです。
先日、「収納が足りない。どんな家具を買ったらよいですか?」という相談がありました。
「したい暮らし」と「問題点」を書き出したところ、
家具を買うのでなく自分の不要なものを処分すること、
必要なものを選ぶという選択をされました。
ある一定の物を捨てられないという人には、その理由があります。
先の相談者の方は書類を捨てられないタイプでした。
活字を見たら安心する。だから捨てられない。
こうした片付かない無意識の理由が明らかになれば、
的確な処方箋(住育アドバイス)が出せます。
相談者の方は、好きな活字をポスターにして、見えるところに貼る。
不安になったらそのポスターを眺めて深呼吸するという方法で、
リバウンドなしでスッキリ片付けていらっしゃいます。
家の主役は物でなく人。心の整理整頓=家の環境=豊かな楽しい人生です。
ポイントは次の八つ。
①現在使っているかどうか。時間軸は常に「現在」で。
②ワクワクするかどうか。
③適正量を決める。全て数値化する! 例えば服は100など。
④アクション回数はできるだけ少なく。
⑤カテゴリーごとに収納。使う場所ごとに分散しない。
⑥「出しやすい」よりも「片付けやすい」を重要視!
⑦掃除と片付けは違うものと理解。
⑧物に指定席…ラベルをつけて家族全員が分かるようにする!
参考になれば幸いです。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1577号2016年3月25日紙面から掲載」
住まいは、あなたが思い通りの家族関係をつくりだしてくれます。
環境が、あなたを助けてくれます。
どんな住まい環境にしたら、今のあなたのお悩みは解決できるでしょう。